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「この時計を見るたびに、チャレンジすることの大切さを思い起こしてくれる」
[ゲーム事業]ピットカンパニー・影山公一

2022.10.31

刻々と変化するゲーム制作の現場にあっても、自らの信念を貫き、プレイする人たちの喜び、そして幸せを創造しつづける影山公一さん。そのために、チャレンジすることをやめない影山さんが「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」を手にした理由、そして時代が変わり、たとえ技術が進歩しても変わらないものとは。

時代が変わっても、大切なものは変わらない

「我々の会社は2014年の後半にスタートしたのですが、当時のゲーム業界は、俗に言う“スマホゲーム”が盛り上がりを見せていた頃。どのメーカーも見よう見まねでスマートフォンのタイトルを打ち出すなか、我々はそれまでコンシューマーゲーム、いわゆる家庭用ゲーム機の企画・開発に携わってきたこともあって、どちらかというとコンシューマーゲームをつくりたいと思っていたんです。時代に逆行していたんですね」

ゲーム会社や映像会社で経験を積んだ10人ほどの仲間が集い、設立された「ピットカンパニー」。常に時代の先端を走っている、それこそが最善なのであろうと勝手に思い込んでいたゲーム制作の現場にあって、社長である影山公一さんのそんな言葉は、これから事業を軌道に乗せなければならない経営者の立場としても、やや意外なものだった。

「当初は『変わってるね』と周りの企業さんからも言われました(笑)。でも、コンシューマーゲームとスマートフォンのゲームでは、同じゲームでも全く志向が違うんです。『運営型』と呼ばれるスマホゲームは、まず無料でタイトルを出して、そのあとの課金で、運営ありきでやっていくもの。よって最初は評判があまりよくなくてもその後盛り返すことができて、長く遊んでもらうことができる。

一方、コンシューマーゲームは、皆さんも子どもの頃にファミコンのカセットを買ったように、ゲームソフトを買って、やり切っておしまい。インターネットを介するようになった今とは違って、そこから何かアップデートが入ることはなく、ゆえに、そのときの最高のものをすべて詰め込まなくてはならない、という気概にあふれていたんです」

影山さんがみずから手がけたピットカンパニーのホームページに、こんな一文がある。「時代が変わり、技術が進歩しても、大切なものは昔から何も変わらない」

「やはりどれだけ時代が変わって便利になっても、その人の好きなものに対する感性や直感、そして素直に喜びを感じられるような場所というのは変わらないと思うんです。ゲームもCGもどんどん進化していますが、根本にあるのは、ファミコンがある友だちの家に遊びに行って、誰かが『スーパーマリオブラザーズ』をやっているのを、みんなが後ろで見ているっていう、そのときの笑顔は変わらない。そんな気持ちを大切にしています。

そういったフィロソフィーに共感していただける企業さんがけっこう多くて、そんな企業さんと組んだり、いっしょに何かをやらせていただくというケースが年々増えていますね」

設立から1年半くらいの間は、スマートフォンの仕事にも携わっていた。だがそれ以降、現在にいたるまでピットカンパニーが携わったゲーム制作の仕事は、すべてコンシューマーゲームだという。

日々、チャレンジしつづける姿勢

会社の経営が軌道に乗り、今では従業員も40人ほどになった。少し落ち着いてきたときにふと、昔、時計が好きだったことを思い出したという影山さん。ホームページでさまざまなブランドの時計を吟味し、情報収集していくなかで、深く知れば知るほど、ブランドの理念や方向性に魅力を感じたのがオーデマ ピゲだった。

「弊社がゲームメーカーさんからの一次受けとして制作をお手伝いさせていただくにあたり心がけているのは、“プラスα”を提供するということです。言われたことだけをやるのではなくて、それ以上のことができるようにする。

たとえば、ゲームを開発するなかで『量産時期』というものがあるんです。メインとなるキャラクターや場所をつくり終えて、ある程度の指針や仕様が固まったら、それをゲーム全体に反映させる作業なのですが、その段階から制作に関わる企業さんも多くいます。

でも我々としては、そのように途中から携わるのではなく、新しいタイトルなり続編なりをつくりはじめるところからお話、ご相談をいただき、じゃあどんなゲームにするのか、どんなことにチャレンジするのか、そんなところからいっしょに考えていける企業になりたいと思っています。スタッフにもなるべくそんな精神、考え方をもたせることによって、今では、ピットカンパニーはそのような会社であるという認識をもっていただけるようになりました」

そんな、日々チャレンジしつづける姿勢は、先の7月に締結した、Jリーグ「横浜F・マリノス」とのオフィシャルスポンサー契約にも表れている。

「子どもの頃から好きだったチームという側面もあるのですが、何より“アタッキングフットボール”というチームのフィロソフィー、そして『シティ・フットボール・グループ』に参入するなど、チャレンジしつづけている姿勢に共鳴しました。

オーデマ ピゲも同じで、50年という歴史のなかで培われた『ロイヤル オーク』の伝統、普遍性を大切にしながら、26年という長い年月をかけて『CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ』という新作を生み出した。時計に限らず、歴史が長くなるほど保守的になりがちだと勝手に思い込んでいましたが、そうじゃないところに共感したというか、チャレンジ精神をもちつづける姿勢に感動を覚えました」

結婚10周年の「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」

何を隠そう、「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック」を愛用するのは影山さんだけではない。影山さんの奥さまも愛用者のひとりだ。まずは影山さんが、その経緯を話してくれた。

「去年がちょうど結婚10周年で、『何か記念になることをしたいね』と妻と話をしていました。最初は、洋装で結婚式を挙げたので、和装で何かしようと考えていたのですが、コロナ禍でどうしても諦めざるを得なくなって。じゃあ、記念になるものを購入しようとなり、いろいろと見ていたタイミングでオーデマ ピゲと出合い、結婚記念日の10月3日にふたりで購入させていただきました。

実際に見させていただいて思ったのは、ホームページの画像以上に文字盤に深みがあって、『ロイヤル オーク』の八角形が潜んでいたり、風防が見る角度によってえぐれているようにも見えるし、膨らんでいるようにも見えたり……。あとはケースの磨きの違いなど、そういった随所のこだわりを間近で見て感動したのと、やはり新しいことに対して努力する姿勢を感じました。最初は私も妻も、近くで食い入るように見ていましたね(笑)

3針モデルを選んだ理由は、『CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ』を初めて見たときに感じた文字盤の美しさを、もっとも堪能できるのはシンプルな3針だと思ったからです。私の文字盤のカラーはパープルなのですが、周囲からはブラックに見えたり、でも身に着けている自分からはパープルに見えたり。一番いい角度を探すのも楽しいんですよね。

あと、このモデルに限ったことではないですが、個人的にメカニカルなものにとても惹かれるんです。ムーブメントを見ることができるシースルーバックというのも、男心をくすぐるポイントでした」

一方で奥さまは、女性からの視点では、この「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」はどのように映ったのだろうか。

「時計のある生活になってから数年経つのですが、今となっては腕に何かないと落ち着かなくて。女性は比較的、小さな時計をされている方が多いと思いますが、私は最初に購入した時計が比較的大きなものだったので、ケースが大きいほうが好きなんです。この時計はもっと大きく感じるかなと思ったんですけれども、実際につけてみるとサイズも重さもちょうどいい感じというか、腕にもフィットしてくれるので落ち着きますね。

夫から話を聞いたとき、何色か見せてもらったのですが、私も仕事でCGをつくっていることもあり、このブルーは本当に「CGだな」って思ったんです(笑)。それくらい静止画では立体物として捉えることができなくて、それほど美しく感じたということなのですが……。実際に見せていただいて、そのブルーが写真で見る以上の深さだったんですね。実物の魅力というのが、手に取ったときにすごく出ていたので、それですぐこのブルー文字盤に決めました」

“人”との出会いに感謝して

夫婦で「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」を購入したあと、影山さんはあることに気づいたという。

「自分たちが何か大きな、特別な決断をしてきたときことを振り返ると、その時々に“人”との出会いがあったな、と思ったんです。オーデマ ピゲにしても、今もお世話になっている担当者と出会って、『CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ』の魅力をはじめ、いろいろなお話をさせていただかなければ、もしかしたら別のブランドの時計になっていたかもしれない。

それは仕事でも言えるのですが、要所要所で関係性が構築されて、長いお付き合いをさせていただいている人が多くいる。やっぱり結局は、人と人との関係性なのかなと思う部分があるというか、そんな“人”に恵まれているというのは感じますね」

最先端の技術を駆使して走りづつける影山さんの言葉だからこそ説得力が増す、“アナログ”なものの大切さ。最後にそんな影山さんに、“夢”は何かと訊いてみた。

「そうですね、まず仕事の夢としては、弊社は今40人規模で、ゲームを丸ごと一本担当するには人員的にまだ少ない。これから力をつけながら会社を拡大していくなかで、お手伝いできる範囲をどんどん広げていって、メーカーさんのタイトルを丸ごと受けられるようにするというのは、ひとつの目標にしています。

それと同時に、弊社のオリジナルコンテンツの開発というのも日々企てているというか、夢見ています。それこそゲームでもいいですし、映像作品でもいいのですが、時代が変わって、たとえプラットフォームが変わったとしても、そこは関係なしに、我々としてどんなことを伝えたいのか、どういうことを伝えるべきなのか、というところをしっかり考えながら着手していきたいと思っています。

プライベートな目標としては……。『CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ』と出合い、生活に時計が密接に関わりはじめたのがこの1年余り。オーデマ ピゲに長い歴史があるように、時計って次の世代へ受け継いでいけるものでもあると思うんです。ちょっと遠い未来の話にはなりますが、私たちの子どもたちがいつかこの時計に興味をもってくれたら、渡してあげたいなって思いますね」

6歳の娘さんと、4歳の息子さんは、最近ゲームをやりはじめたという。「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」に関心を抱く日も、決して遠くはないはずだ。

【プロフィール】
影山公一(Kimikazu Kageyama)

1981年生まれ、静岡県出身。2001年にCGプロダクションに入社。ゲーム会社、映像制作会社などを経て、2014年にゲーム開発に特化した「ピットカンパニー」を設立。2015年4月より代表取締役社長に。その後、衣料品の企画・製造・卸売り・販売にも事業を広げ、2022年7月にはJリーグ「横浜F・マリノス」とオフィシャルスポンサー契約を締結するなど、幅広い事業にチャレンジしている。ファッションやカメラにも造詣が深く、愛用のカメラはオリンパス「PEN-F」。6歳の長女、4歳の長男のよきパパでもある。

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