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「この時計とともに時を楽しむことで、幸せな生き方ができる」
[スマホアプリ事業]ベースメントアップス・中林義太郎

2023.05.01

学生時代から抱いていた30歳で起業するという目標を実現し、現在はスマホアプリ事業を中心に、さまざまなサービスを提供する中林義太郎さん。ビジネスは時代の波を読むことが肝要だと語る中林さんの目に、「CODE 11.59 バイ オーデマピゲ」はどのように映ったのか。自身の仕事観や、時計を所有する理由について訊いた。

すべての経験は、目標に掲げた起業のために

「事業を通じて世界中の人々を喜ばせる」という事業理念を掲げ、スマホアプリ事業、メディア事業、HR事業の3つの事業を展開する「ベースメントアップス」を経営する中林義太郎さん。マーケティング力を武器に各事業領域を拡大する同社の成長は、まさしく中林さんの人生の歩みと重なる部分が大きい。
 
「昔から、自分の人生の意思決定は自分でしたいと考えていて、学生の頃には独立起業したいという想いをもっていました。ただ当時は、十分な資金も、自信もなかったため、大学卒業後の進路としてコンサルティング会社を選びました。起業にあたって必要となる問題解決能力を磨きたいと思ったからです」
 
生きている限り、誰であれ大なり小なり問題に直面することになるが、その問題とは結局、 “こうありたい”と願う姿と、今の姿のギャップなのだと中林さんは説く。ifの連続が突きつけられる状況において、あらゆるパターンを考えながら顧客に解決策を提示するコンサルティング会社での経験は、中林さんにとって有益なものとなった。
 
「平日は仕事に従事し、週末は起業スキルを磨く日々。事業計画を練ったり、世の中でどういうものが流行っているかをリサーチしたりしていましたね。私はあまり自分の能力に期待していないので、ビジネス書から先人の知恵を借りることも少なくありません。今、こうして事業をうまく展開できているのは、9割方“運がよかったから”だと思っています。ただし、残りの1割は、一生懸命努力して、色々な準備をして引き寄せたものだと確信しています」
 
その後、インターネットの広告代理店に転職した中林さんは、コンサルティング会社では関わることのなかった商売のフローを学び、営業力を身につける。さらに、成長している産業に加われば、実力がなくても売り上げが立つという可能性を探る目的もあった。
 
「広告代理店の中では、モバイルの部署に志願して異動しました。まだスマートフォンでなくガラケーの時代でしたが、携帯電話が24時間、365日、30㎝以内にあるのがごく当たり前のことになっていくにつれ、常に人間の周りにあるデバイスに可能性を感じていました。日本でiPhoneが発売される頃にはモバイルマーケティングに習熟していたので、スマートフォンへの移り変わりに乗っかろうと思っていたんです」

苦節を経て知った、世の中の流れに乗ることの重要性

三十にして立つという孔子の言葉を胸に起業を決意した中林さん。iPhoneの登場により、スマートフォンが広く普及していくだろうという確信もあったのだと言う。
 
「ただ、流行り物を多くの人が使うようになるには案外時間がかかる。みんながスマートフォンを使わなければ、そこでビジネスを展開することはできません。この時、30歳で起業するという目標のタイミングでもあったので、まずはガラケーのビジネスをしながらスマートフォンのほうをリサーチしていくみたいな感じでしたね」
 
近い将来に成功のチャンスを掴めると感じながらも、思い描く状況を待ち侘びる日々。さらに、会社を設立したのがちょうどリーマン・ブラザーズが破綻した年月ということもあり、「かなり苦労しました。軌道に乗るまでに3年かかりましたから」と当時を振り返る。この経験が、その後のビジネスに対する考え方や取り組み方に大きな影響を与えることになった。
 
「30歳というただの数字に囚われ、自分のタイミングで起業したことで沢山の苦労を経験したので、今では世の中の流れに乗ることを大事に考えています。事業はあくまで手段に過ぎない。何をするかよりも、タイミングこそが最も重要だということです。利益が出る可能性があれば飛び込んでいくスタンスに自然と変わっていきました」
 
その後、ベースメントアップス社は世界のスマホファーストの流れに乗って急成長を遂げる。開発するアプリについて尋ねると、「必要なものは行き渡っているので、必要でないものにこだわっています。世の中の変化は激しいし、ますます複雑になっていますよね。そんな時、隙間時間に心をホッとさせるようなアプリを届けています」と答えてくれた。
 
ポストスマホ時代への準備も抜かりがない。プロダクトライフサイクルとイノベーター理論を大事にしている中林さんは、新しい領域にはとりあえず参加してみることをモットーにしている。何事も自分ごとにしないと動かないから、というのがその理由だ。現在注目するのは、ChatGPT、Web3.0、DAO(分散型自律組織)など。その視線は、常に新しい世界にアジャストした未来を見据えているに違いない。

写真には写らない、時計の美しさに驚嘆

そんな中林さんが高級時計に興味をもち始めたのは25歳の時。大人でもあり子どもでもある端境期に、「青春との訣別」という意味で初めての高級時計を手に入れた。その後、起業を経て35歳くらいで金銭的に多少余裕が出てくると、ずっと欲しかった時計を買い集めるように。しかし、この時点ではまだ、そのラインアップにオーデマ ピゲの時計が並ぶことはなかったという。
 
「すでに世界三大時計と呼ばれるブランドのうち二つは持っていたのですが……。このままオーデマ ピゲを通ることなく終わるのかと思っていたところ、2019年に『CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ』が発表されたんです。雑誌やウェブメディアで見て興味があったのですが、コロナの影響でブティックに行くこともできず、実物を目にすることができなかった。
 
そんな感じでいったんはすれ違ってしまったのですが、ある時、銀座に寄る予定があったので、ちょっとあの時計を見てみようかなと思い立ったんです。それでブティックに入って実物を見てみたら、すごい時計だということが一目でわかりました。写真には写らない美しさがあり、とても感動したことを今でもはっきりと覚えています」
 
これまで出合った時計とは一線を画す「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」の革新性に惚れ込んだ中林さんは、特にその美麗なダイヤルの魅力に惹き込まれたのだと熱弁する。
 
「波形に光を反射するダブルカーブのサファイアクリスタル風防や、モダンな軽快さを演出する肉抜きされたラグなど、魅力を感じる部分はたくさんありますが、私がいちばん惹かれたのはこのダイヤルです。先ほど、写真には写らない美しさがあると言いましたよね。最も顕著なのがダイヤルの表情です。

三針モデルを選んだのは、それがいちばんダイヤルの美しさを際立たせると感じているから。ブラックラッカーのダイヤルは吸い込まれるような黒の深みが、シルバーラッカーのダイヤルはサンバースト仕上げの美しさが、そしてソーダライトのダイヤルはワン&オンリーの魅力があって、同じ時計でありながら、それぞれまったく違った表情を見せてくれるんです」

身に纏うことで背中を押してくれる

数あるコレクションの中で、「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」は他の時計と比べてどのような存在なのだろうか。
 
「時刻を知るため、装飾品として、資産価値として。人それぞれ時計をもつ理由は異なると思いますが、私にはそれ以上の価値がこの時計にあると感じています。モデル名にも取り入れられている頭文字で、ブランドを体現するChallenge(挑戦)、Own(継承)、Dare(追求心)、Evolve(進化)の4つのテーマが、まさに私の人生観と一致するんです。身に纏うことで、未来に向けて背中を押してくれる存在というのでしょうか。
 
伝統を謳う時計ブランドは他にもありますが、オーデマ ピゲは新しいことにチャレンジする姿勢がものづくりに反映されているのがいい。『CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ』は伝統に甘んじることなく、現代人の嗜好を満たすデザインで、日本人のライフスタイルにも合っていると思います。個人的には、時計業界における二十一世紀最大の発明だと感じるほどです」
 
最後に、多忙な毎日を送る中林さんにとって「時間」とは何かと尋ねてみた。
 
「生きることについて考えるのと同じですね。大きな宇宙の流れの中では、私たちは無価値なものであると理解しています。ただ、すべてのものにプラスやマイナスの意味づけをするのは自分であり、時計は間違いなく大きくプラスな意味づけをしてくれる。時計とともに時を楽しむことで、自ずと幸せな生き方ができるのではないかと思います」
 
世の中の流れを読み解く中林さんが、オーデマ ピゲに巡り合ったのは決して偶然ではなかったのだろう。歴史が積み上げてきた物事の価値を理解し、新しい挑戦を続ける。そんな生き方を示す中林さんの腕元に、「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」は今日もぴったりと寄り添っている。

【プロフィール】
中林義太郎(Yoshitaro Nakabayashi)

1977年生まれ、山口県出身。学生時代から起業を志し、大学卒業後はコンサルティング会社に入社。その後、広告代理店勤務を経てから起業、2014年にベースメントアップス株式会社を設立。投資家、実業家、選曲家、宅建士、ドローンパイロットなど多様な顔をもつ。

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